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第14話 語り継がれるおとぎ話と真実

Penulis: Tubling
last update Tanggal publikasi: 2026-06-08 17:00:46

 愛する人の腕の中で落ち着きを取り戻した私は、ゆっくりと顔を上げてドミニク様を見上げる。

 私の大好きなブルーグレーのサラサラした髪が少し乱れ、頬に張り付いていた。

 そして当然の事ながら顔がすぐ近くにあるので、今度は違う意味で心臓がドクドクしてしまう。名残惜しいけど、いつまでもこのままでいるわけにはいかないわね。

 「ドミニク様、驚かせてしまってごめんなさい。もう大丈夫ですので帰りましょうか」

 私が何とか笑顔を取り繕って語りかけると、ドミニク様は目を細め、私の頭にポンっと手を置いて「そうだね」と一言呟いた。

 そして私より先に立ち上がり、手を差し伸べてくれたのでその手に自分の手を重ねると、ほどよい力加減で私を立ち上がらせてくれたのだった。

 きっと色々と思う事はあるわよね……ドミニク様だって驚いているに違いない。

 私ですら信じられない気持ちなのだから。

 
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